令和5年第3回加須市議会定例会は、9月1日に開会した。この定例会では、市政の運営に関する様々な議案が審議される。
議長の小坂裕氏が開会の宣告を行った後、まずは日程の報告がなされた。本会議では、会期の日程が決定され、議論が進められている。その中でも注目されたのは令和5年度加須市一般会計補正予算に関する議案である。
市長の角田守良氏が提案理由を説明し、特に物価の高騰や新型コロナウイルスに対する緊急支援策が含まれた内容について言及した。総額6億7,803万8,000円の補正予算が追加されることにより、地域の社会福祉の向上を目指している。
加須市では、物価高騰の影響を受けた家庭への支援として、民間保育所や放課後児童健全育成事業への助成金交付が計画されている。特に、盲点となりやすい市内の障がい者相談支援事業所や民間児童館にも支援を継続する姿勢が示された。石井幸子総合政策部長は、ウエルカムな状況に触れ「市独自の支援を通じて地域福祉の充実を図りたい」と語気を強めている。
また、加須市国民健康保険事業特別会計補正予算についても、健康保険制度への新たな改定がなされる。国からの正式な納付金額に基づき、過不足額の調整が行われる予定だ。この件に関しては、特にインフルエンザ予防接種の重要性が語られ、住民の健康管理の重要な一環として位置付けられている。
加須市では、今後も市民が安心して暮らせるよう財政運営に努め、福祉や医療分野の充実に取り組んでいく姿勢を示している。角田長の述べたように「市民福祉の向上、郷土の発展に向けて」との確固たる意志が伝わり、今後の展開に期待が寄せられる。