令和4年第3回加須市議会定例会では、各議員が重要な市政に対する一般質問を行った。特に、新型コロナ対策についての質疑が多く、市民の命を守るための施策が求められた。特に、佐伯由恵議員は新型コロナの第7波に関連し、市民の健康を守るための具体的な対策を市長に問いただした。
新型コロナウイルス感染について、佐伯由恵議員は感染者数の急増に対し、緊急の対策を強調した。令和4年7月には感染者が1,885人、8月には3,329人に迫り、明らかに過去最多を更新した。このような状況を受けて、佐伯議員は「発熱外来やPCR検査の拡充が必要である」と述べ、具体的な数値として4,390件の陽性者が確認されたと報告した。これに対し、小野田靖健康医療部長は、発熱外来による検査件数を報告し、医療機関の負担軽減策を示した。
また、救急搬送に関する問題も議論され、特に感染症の影響で救急搬送の困難事例が数件発生している状況が説明された。福田浩一環境安全部長は、「困難事案は14件、不搬送が5件発生した」と述べ、具体的な事例を挙げながら近年の救急体制に関する課題を示した。
一方、農業支援や子育て支援についても質疑があり、佐伯議員は「加須農業の支援と再生」として、特に高齢化が進む中で地域のブランド農産物を維持するための政策の必要性を訴えた。さらに、学校給食の無償化についても、市民からの要望が多数寄せられており、議論は活発であった。
最後に、学校体育館の暑さ対策やフレイル予防についても取り上げられ、教育長は具体的な対応策を示した。特に高齢者の生活支援を考慮したフレイル予防の重要性が再確認され、将来的には施設の見直しや新たな取り組みが期待されている。特に、感染症対策を含むフレイル予防策の具体化を進める意向が示された。
議会では、これらの質疑を通じて市民の生活に密接に関わる重要な課題に対し、今後の方針をうかがうことができた。今後も引き続きこれらの問題についての取り組みが求められる。