令和3年第3回加須市議会定例会が、9月1日に開催された。
会議は午前10時に始まり、議長の新井好一氏が議事日程の報告後、会議録署名議員の指名を行った。指定されたのは、吉田健一議員と佐伯由恵議員である。新たに決定された会期は、9月1日から10月1日までの31日間。
本定例会では、令和3年度の補正予算に関する議案が中心的な議題であった。第73号議案は、加須市一般会計補正予算(第4号)で、総額は1億8535万5千円。主に新型コロナウイルスのワクチン接種事業や感染予防対策に必要な経費が含まれていると、萩原利一総合政策部長が説明した。
特に、感染症予防に向けた取り組みとして、11月末までの接種希望者へのサポートが強調された。ワクチン接種費用の上乗せ支援策も含まれ、全庁を挙げての取り組みが必要とされている。続く第74号議案では、令和3年度加須市一般会計補正予算(第5号)についても同様に、15億7373万1千円の規模であり、公共施設の更新やバリアフリーの整備に関する項目も提案されている。
また、大橋良一市長は、埼玉県済生会加須病院の設立に関する進捗状況に触れ、看板の取り付けが完了したことや、周辺整備工事が進行中であることを報告した。院内の設立は令和4年6月を目指しており、今後も市としての支援体制を強化する意向が明らかにされた。
合わせて、令和2年度の各特別会計の歳出決算報告も行われ、国民健康保険、介護保険等においても堅実な運営が求められていることが示された。
最後に、議案の承認の後、次回の日程報告が行われ、今後の議案調査期間の休会を経て、再び議会が開かれることが確認された。新井議長は、議員への協力を求め、本日の議事を閉じる旨を表明し、議会は散会した。