令和3年6月22日、加須市議会は第2回定例会を開催した。会議では、交通安全計画や防災ノートの進捗、教育職員の確保、障がい者支援、コミュニティバスの運賃、子宮頸がんワクチンに関する質問が行われた。
まず、原田悟議員は市の交通安全計画について質問を行った。平成27年から施行されたこの計画は、令和3年度より始まるものであり、市では影響を与える施策として、自転車安全利用の啓発を挙げている。福田浩一環境安全部長は、自転車利用による交通事故の増加を受け、啓発活動の強化を約束した。
次に、原田議員は加須市防災ノートに関する質問を行い、特に安全な避難場所についての認知向上を訴えた。中里孝学校教育部長は、防災訓練への積極的な参加を促進する方針を説明し、今後も教育を通じて防災意識を高めていく考えを示した。
さらに、教育職員の確保についても質問があった。中里部長は、35人学級への移行を見据えた職員採用の状況や、教育職員への支援内容について説明し、適切な教員の確保に努めるとした。
また、池田裕美子議員は障がい者施策の充実について危機感を持ち、コミュニティバスの運賃割引について質問した。萩原利一総合政策部長は、運賃設定の理由として民間業者との共存を挙げつつ、運行経費の増加に留意して運営の透明性を保つ意向を示した。
さらに、子宮頸がんワクチンに関する啓発も議題に挙がった。小泉雅広こども局長は、HPVワクチンの重要性とともに接種に関する情報提供の強化を進める考えを明らかにした。