令和6年第2回加須市議会定例会は、6月24日に開かれ、様々な議題が議論された。この日の中心的なテーマは、災害時のトイレ対策であった。中條恵子議員は、災害時におけるトイレ問題が人的尊厳や健康において極めて重要であることを強調した。
特に能登半島地震を引き合いに出し、仮設トイレの確保が遅れたことから学ぶべきだとした。義務的な備蓄には、携帯トイレの必要性が挙げられ、増田浩之環境安全部長は、これらの備蓄数を令和6年度に1万6,500個増やす方針を述べた。
続いて、中條議員は、携帯用トイレの重要性についても言及し、市民への周知や避難所運営マニュアルへの反映を求めた。これに対し、増田部長は今後の備蓄計画を見直していくと回答した。また、松本幸子議員や及川和子議員がそれぞれの質問を通じて、AEDの屋外設置や学校における生理用品の配備といったテーマについても質疑が行われた。特に生理の貧困が問題視され、今後の支援策に関する議論も進められた。
最後に、佐伯由恵議員が地域公園についての懸念を示し、特にみどり公園と松ぼっくり遊園地の廃止に関する衝撃を示した。地域住民が愛する公園の存続が重要であるとの発言が会議の中で繰り返された。市長の角田守良氏は、地域住民の声を重視する考えをあらためて示し、行政としては慎重に行動する必要があるとの姿勢を示した。