令和5年10月3日、加須市議会において第3回定例会が開催された。議題では、令和5年度一般会計補正予算など多くの議案が審議された。
特に注目されたのは、令和4年度加須市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてだ。松本幸子議員は、国民健康保険の保険税引き上げが加入者に重い負担をもたらしているとし、「生活困窮者が払えない因果関係を考える必要がある。」と指摘した。
また、後期高齢者医療制度に関する議案についても議論が交わされた。後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定に際して、保険料が高すぎるとの声が上がった。一方で、赤坂和洋議員は医療雇用の必要性を訴え、「高齢者のためにも医療の質を維持していくべきだ。」と強調した。
介護保険事業特別会計の決算についてもその重要性が語られた。金子正則議員は、交付金の観点から説明を行い、「高齢者がそのまま負担を強いられないように配慮したい。」と述べた。
この日の審議では、特に国民健康保険の負担増に対する懸念が強く表れ、多くの議員が改善を求める声を上げた。議会は、引き続き市民の健康や福祉を支えるための工夫が求められることに留意しながら、今後の決定に影響を与えるのであろう。この他にも、学校給食の無償化を求める請願も審議され、関連する意見が交わされた。教育環境の改善に向けた議論は今後の市の政策に大きく寄与することが期待されている。
最後に、新たな条例として地方議員の請負状況の公表が決定された。佐伯由恵議員はこの流れに対し反対を示し、「信頼を損ねる恐れがある」と発言した。このように、議会では多様な意見が交じり合い、市民の福祉向上に向けた真摯な議論が行われていることがうかがえる。