令和3年第4回加須市議会定例会では、様々な市の重要課題に関して議論が交わされた。
市政に関する一般質問では、3つの重要なテーマが取り上げられた。まず、原田悟議員が加須市避難情報発令基準と最新の予想システムの併用について言及した。近年の水害発生に伴い、加須市では新システムを基に避難行動マップが作成されており、河川流量予想システムの導入が急務とされている。清谷尚充都市整備部長は、気象庁からの情報を元に、適切な避難情報を提供するための体制整備に努めていると述べた。また、高齢者の避難基準の明確化も進め、避難情報を補完する新たな情報源を利用した展開が期待されている。
次に、金子正則議員は県道久喜騎西線バイパスの建設促進について質問した。このバイパスは地域の発展に寄与するとし、特に久喜市との連携が重要であるとの意見が示された。清谷部長は、整備を推進するための具体的な活動状況を報告し、早期開通に向けた努力を続けていると述べた。
さらに、野中芳子議員は、ホストタウンとしてコロンビア共和国選手団を受け入れた際に発生した架空請求に関する問題を提起した。江原千裕生涯学習部長は、受け入れに関する報告の中で、職員が不適切な行為に携わったことを認め、再発防止に向けた運用改善に取り組む意を示した。
最後に、松本英子議員は通学路の安全対策について熱心に議論を展開した。特に、大桑小学校の通学路の安全性の確保が求められる中、福田浩一環境安全部長は通学路沿いの用水路の除草と交通安全対策の強化を約束した。実際に事故が発生していることを踏まえぜ、市民や保護者の声を基にした安全対策の重要性が強調された。
このように、多岐に渡る質問がされ、日々の生活に直結する重要な議題について、議員たちの真剣な議論が交わされた。今後も市民の安全と安心を守るための対策が一層進められることが期待される。