令和3年9月10日、加須市議会は第3回定例会を開催し、主に子どもたちの安全と健康を守る施策について議論が交わされた。特に通学路の安全性が重要なテーマとなり、関口孝夫議員や松本英子議員の質問に対し、各関連部署から詳しい状況が報告された。
通学路の確保においては、104か所の危険箇所が指摘され、そのうち65か所は通常の点検時に、39か所は千葉県八街市での事故後の緊急点検で新たに報告された。特に、東川用水路沿いの未舗装部分の歩道整備の要望があり、関係者は積極的な整備を進める姿勢を示した。
また、国道4号線沿いの交通安全問題についても言及され、大型車のスピード規制やガードレールの強化を求める声が上がった。これは地域住民からの強い要望であり、市長も対策を検討していく意向を示した。
さらに、コロナ禍における心のケアについても重要視され、オンライン授業の実施や専門職との連携により児童・生徒の支援が計画されている。教育長は、児童のSOSを見逃さないための体制構築を行い、心のサポートを強化する方針を述べた。
地域のスポーツ振興策として、女子高等学校野球選手権大会が加須市で開催される意義や、地元産物を学校給食で活用する件についても話し合われた。地元農業と連携し、給食費の見直しを通じて食育推進が図られる予定である。
市長は、加須市の未来を担う子どもたちのために、全力を尽くして行く旨を強調し、今後も地域住民の声を反映させた具体的な対策の実施を約束した。