令和2年6月18日、加須市議会において本年度の一般会計補正予算が審議された。議案第65号において、新型コロナウイルス感染症対策として、追加措置が提案された。これにより、一般会計の歳入歳出が509億8,494万9,000円に増額されることが示された。
市民生活を支える取り組みとして、補正予算の主な内容には、新型コロナウイルス対策を含む多くの施策が含まれている。特に注目されるのは、旧川の浚渫事業である。この事業は、河川流域の洪水対策の一環となる予定で、市としては重要な施策と位置付けている。北川辺地域の安全な暮らしを支えるため、国の創設した緊急浚渫推進事業を継承し、浚渫土量は約2万5,000立方メートルを見込んでいる。
また、避難所の整備も進められる。新たに指定された水害時避難所での感染症対策が考慮され、マスク、消毒液、体温計などの備蓄が行われる。これにより、避難所の利用者の安心安全が確保される施策が打ち出されている。
一方で、特別支援教育推進事業も進行中であり、地区内の児童に対する支援を充実させることを目的としている。新たに設置される教室では、公平な教育機会を確保する方針だ。
議会では、これらの施策に対する各議員からの質疑が行われ、特に浚渫事業と避難所整備の重要性が強調された。議員たちが地域住民の安全と安心を重視し、町づくりに資する意見が交わされたことは注目に値する。