加須市議会の第3回定例会が9月13日に開催された。議題は市政に対する一般質問で、主要なテーマとして若者会議と新たなイベントの企画について議論された。
まず、若者会議について、山下雄希議員は、若者が行政と協働で市の行事を企画する意義を強調した。彼は、自治体の魅力向上に寄与することを目的とし、参加者の投票率向上の効果にも言及した。萩原利一総合政策部長は、若者市民会議の発足計画の背景、現状の問題点、及び参加者の募集状況を述べた。特に、市内在住の15歳から29歳までの若者を対象に、コロナの影響で参加者が少ない現状の打破に向けた努力の重要性を強調した。
次に、コロナ後のイベントについての質問では、山下議員が新たなスポーツイベントの提案を行った。江原千裕生涯学習部長は、新型コロナウイルス収束後における市民向けのスポーツ教室や体験会の実施予定を説明し、スポーツ振興の考え方を述べた。さらに、地域活性化に向けた具体的な施策を検討する意欲を示した。
また、自宅療養者への支援として福祉部長の齋藤一夫氏が、食料品や日用品の配付を開始したことを発表。これは、コロナにより家族の支援が得られない自宅療養者への支援策として重要であり、市民の生活を支える取り組みの一環となる。また、パルスオキシメーターの貸与についても説明し、市では自宅療養者の情報把握が困難である旨を強調した。
最後に、飼い主のいない猫に関する話題でも、市の姿勢が問われた。福田浩一環境安全部長は、猫に関連する業務は県が行うことを再確認。TNR活動について、県の補助制度が有効である点を指摘し、市としては現段階では補助の利用はないとのことだった。