令和4年第4回加須市議会定例会が開催され、議員たちが市政に対する一般質問を行った。特に、交通インフラの整備や教育、福祉について詳細な討議が行われ、市民の生活向上に向けた具体的な提案が示された。
初めに、金子正則議員は県道久喜騎西バイパスの進捗状況を問う。成田幹雄都市整備部長は、バイパスの整備は約5.2kmの区間で進められており、現在の供用区間は約1.9kmに及ぶと述べた。さらに、用地取得の完了を経て、早期工事着手を目指すと強調した。
また、地域おこし協力隊についても言及され、駒宮敏之経済部長は現在の法的条件について説明し、加須市の条件不利地域については地域おこし協力隊を設置できない事情を説明した。この問題に対し、金子議員は引き続き農業従事者の確保が重要であると指摘し、持続可能な地域振興策を模索する必要性を述べた。
赤坂和洋議員は、加須済生会病院と地域医療との連携に関する質問を行い、法人格や運用方針についての見解を求めた。小野田靖健康医療部長は今後の医療ネットワークの強化を約束し、救急医療の品質向上について言及した。
さらに、原田悟議員は公共施設の現状に言及し、アレルギー対策や都市公園の管理状況についての質問が行われた。特にアレルギー対策ではクルミが指摘され、その対策の徹底を求める声が支援された。
都市公園についても課題が提起され、成田部長は公園サポーター制度の導入などによる利用促進策を示し、地域との連携と持続可能な管理体制の構築について語った。
最後に、中島正和議員は、加須文化・学習センターパストラルかぞの維持管理の重要性を説き、特に音響設備や照明機構の老朽化も踏まえ、効果的な利用に向けた取り組みの必要性を指摘した。市民の文化活動に資するため、整備のスピード感が求められる。