令和3年第1回加須市議会定例会が開催され、様々な市政課題についての一般質問が行われた。
主要な議題の一つは観光振興に関するもので、特にウオーキングコースの設定について多くの意見が交わされた。野中芳子議員は市報かぞ11月号で募集された観光ウオーキングコースの経緯や今後の活用方法について質問した。経済部長の大熊和夫氏は、自市の観光資源を生かすため、地元の団体と連携して新たな観光客層の誘致を進めていると述べた。さらに、募集に対して18件の応募があり、選考結果は3月中旬に通知される計画であると説明した。
健康マイレージについても議論がなされた。野中議員は、令和2年度の参加者数と年齢層別参加率を質問し、高齢者参加者に対する施策の重要性について指摘した。健康医療部長の萩原利一氏は、年度内に日常ウオーキングをポイント対象にすることを約束した。この健康マイレージは、地域の健康づくりに寄与することが期待されている。
新型コロナウイルスワクチン接種に関する質問もなされた。在宅の要介護者がワクチン接種を受ける方法について、福祉部長は家族が予約を手伝うことや、様々な支援方法を協議中であると説明した。高齢者施設などへの優先接種と共に、在宅者への対応も含まれる。
また、北川辺地域の公共施設再整備についても意見が交わされた。地域に必要な施設の維持や、公共交通システムの見直しについての要望があり、市長の大橋良一氏は、現行システムを適切に改善する方針を述べた。特に、通院のための交通アクセスの強化が期待されている。
このように、本定例会では観光振興、健康施策、新型コロナウイルス対策、公共交通、地域施設の再整備といった多岐にわたる重要なテーマが議論され、地域住民の生活向上を目指すための施策が提案された。このような議論を通して、加須市が直面する課題への理解を深める重要な機会となった。