令和2年第1回加須市議会定例会は、3月5日に開催され、市政に関する一般質問が行われた。污染された本議会では、中條恵子議員と柿沼秀雄議員が主に高齢者ドライバーの安全対策、高齢者支援、災害時の避難所運営、食物アレルギーの対応について踏み込んだ質疑を行った。
中條恵子議員は、高齢者ドライバーによる交通事故の現状について再度質問した。環境安全部長、江原和弘氏は、2019年の統計を示し、国全体で65歳以上の交通事故件数は8万3,310件、加須市では60件の事故が発生したと明らかにした。同議員は相談窓口の周知についても取り上げ、ダイヤル＃8080が活用されていることを訴えた。
続く質疑では、フレイル介護予防に焦点を当てた。福祉部長の齋藤一夫氏が、地域密着型の支援事業とサポーターの育成状況を報告。特にふれあいサロン事業の成果が高いことを強調した。各地区の実績が良好であることを受け、議員はさらなる展開を促した。
柿沼秀雄議員は、台風19号における避難情報の周知策についての検証を強調した。総合政策部長の高橋宏晃氏は、防災専用アプリの導入計画を説明し、情報発信手段の強化を示唆した。一方、避難情報発令のタイミングについて、建設部長の中島隆明氏が、迅速な情報提供と早期避難を促進する必要性を訴えた。
さらに、柳生駅に関する話題では、道の駅や三県境の活性化についても議論された。市長、大橋良一氏は、地域活性化に向けた具体的な取り組みが必要であると述べ、いかに周辺地域と連携して推進していくかが鍵だと強調した。
教育委員会は、食物アレルギー対策と緊急時対応について、学校のアレルギー対応委員会を設立し、保護者との連携を強化していると報告した。アナフィラキシーショックを考慮し、生涯学習部長は現場での重要性を再確認した。最後に、緊急時対応に関して市長は、子どもたちが安心して学校生活を送るための施策を今後も続けていく方針を示した。