令和5年2月27日、加須市議会第1回定例会が開かれた。
この日の主要項目は令和4年度加須市一般会計補正予算についてである。市長の角田守良氏が提案した補正予算案は、歳出内容の詳細や市民に対する生活支援策が盛り込まれており、特に幼児教育や子育て支援に対する投資が目を引く。
具体的には、民間保育所を対象とした助成事業や出産、子育て支援交付金に関する質疑が数多く提起された。金子正則総務常任委員長による委員会報告では、加須保育園やにしき保育園における保育支援者の配置状況や、出産、子育て応援事業の進捗について言及された。
加須市では特に、女子硬式野球振興事業に関する予算も組まれており、市のPR効果が問われた。これに関し、女子硬式野球チームの実績がメディアに取り上げられるなど、その促進効果が期待されるとして多くの議員から賛同の意が示された。加須市はスポーツイベントを通じて市の魅力を発信し、地域活性化を図る方針だ。
さらに、一般質問セクションでは、齋藤理史議員が新たに開院した埼玉県済生会加須病院を核とした地域づくりについて質疑した。成田幹雄都市整備部長は、地域デザインラボさいたまによる構想案を示し、具体的な推進を図る考えを表明した。
また、竹内政雄議員が提案したスポーツ振興の重要性について、多くの議員が賛同し、各種スポーツイベントや健康づくり施策の強化が確認された。特に、地域スポーツの振興が地域コミュニティ形成にも寄与するとの見解が示された。
続く質疑では、物価高騰の影響を考慮し、行政が取るべき施策についても議論が交わされた。生活困窮者への支援策として、低所得者やひとり親家庭が対象となる各種手当について具体的な数字が取り上げられた。
最後に、竹内議員は加須市での空き家対策について提言を行った。空き家の放置解消に向けて、固定資産税形式での助成制度を導入しやすい形で整備していく必要性が強調された。