令和元年第3回加須市議会は、12月5日に開催され、特に台風第19号による影響とその対策が強く取り上げられた。
一般質問では、柿沼秀雄議員が台風による水害の対応に関し、避難指示の発令について過去の経緯を問うた。防災戦略の一環として、避難指示は利根川や渡良瀬川の水位に基づき発表され、正確な情報をもとに市民の安全を守る必要があると強調した。具体的には、防災無線など多様な情報発信の重要性が指摘され、さらなる対策強化の必要が議論された。今後は市民への情報周知を一層強化し、避難経路の多様化も進めるべきだとした。
また、豚コレラの取り組みについても言及され、市の農家が感染を防ぐためのワクチン接種状況や支援策について経済部長から報告された。県内では、すでにワクチン接種が始まり、市としても支援を惜しまない姿勢が示された。特に、養豚業界の震災への影響が軽減されるよう支援策を継続していく必要があるとした。
最後に、公共施設整備についても触れ、北川辺地域の公民館の老朽化や利用状況について市長が答弁。市民にとって大切な集いの場を維持・向上させるため、具体的な整備計画が必要であるとされた。議会での意見は市の政策にフィードバックされることが期待される。
このように、議会では自然災害への対応、地域の農業振興、及び公共サービスの向上に向けて、関係者の協力を得ながら施策を進めることの重要性が再確認された。