令和3年第3回加須市議会定例会が9月14日、予定通りに開議された。
本会議においては、議員による市政に対する一般質問が行われ、各議員が地域の課題について提起した。特に、小林利一議員は、土砂の堆積による冠水被害防止を目的とした十王堀排水路及び中川の改修工事について強い関心を示し、現状の改善を求めた。
一般質問の中で、福田誠一大利根総合支所長は、十王堀排水路について、現在の整備が進みにくい状況を説明した。この排水路は加須市にとって重要な冠水防止策であり、早急な対応が必要とされていると述べた。また、一級河川中川の改修工事についても説明し、県との連携が鍵になるとの見解を示した。
さらに、小勝裕真議員は、加須駅南口周辺のまちづくりに焦点を当て、市役所や地元団体の協力により新たな発展を目指すべきだとした。埼玉県済生会加須病院の開院による地域活性化にも期待が寄せられている。この病院が開院し、地域にいかに貢献するかは市の未来に大きな影響を与えると考えられている。
次に、合併12年目を迎えた加須市は、市民との絆を深めるための取組を強化し、地域の一体感の醸成を図っていることも報告された。東日本大震災の際には、地域の市民が支援活動を行ったことが、その後の市民の結束を強化するきっかけとなった。
また、献血活動についても触れられ、加須市が協力して推進していること、特に新型コロナウイルスの影響を受けて基盤が脆弱になっていることに対する解消策が模索されている状況も報告された。市民がより積極的に献血に参加し、助け合う文化を育むことが強調された。