令和元年9月12日、加須市議会第2回定例会において、主に市政に対する一般質問が行われた。
本日の会議では、議員たちから多岐に渡る質問があり、特に私立保育園の監査や、十分な監査体制の必要性が強調された。齋藤理史議員は、私立保育園に対する市の監査方針について質疑し、福祉部長の齋藤一夫氏が、監査の現状や手法について詳しく説明した。福祉部長によれば、私立保育園に対しては、定期的に実施される監査が行われており、特に平成28年からは県から権限移譲を受け、よりきめ細やかな対応が可能となったとのことだ。なお、臨時監査の必要性にも触れ、問題が発生した際には速やかに実施される旨を述べた。
次に、十王堀排水路の整備状況について質問があり、議員たちは地域の浸水被害を防ぐため、排水路の早急な改修を求めた。大利根総合支所長の福田誠一氏は、現在進行中の中川の改修工事や各排水路の整備必要性を強調し、今後も関係団体と連携した取り組みを進める意向を示した。また、加須市農業の現状についての質問でも、農業の担い手不足が指摘され、後継者育成や新規就農者への支援策について話し合われた。
さらに、がん検診率に関する議論も重要なテーマとなった。議員から、がん検診を受けない理由として、仕事が多忙であること、検診会場までの交通手段がないことなど、様々な市民の意見が挙げられ、現在の施策の効果を確認する必要があるとの提案がなされた。健康医療部長の萩原利一氏は、受診率向上のための施策として、健診券の通知方法改善や、受診しやすい環境づくりに注力する考えを示した。
また、小・中学校の児童生徒における防災教育が自らの命を守る力を育む重要性が強調され、各学校での取り組み状況が報告された。教育委員会では、避難訓練や災害時の行動についての教育を行い、地域との連携を深めながら、多様な体験を通して子供たちの意識を高めているとのことだ。
最後に、障がい者への配慮が求められるユニバーサルデザインに関する条例やバリアフリーの取り組みが紹介され、地域全体での環境整備が今後の課題として議論された。本日も、多くの市民が関心を寄せており、今後の動向に注目が集まっている。