令和3年第1回加須市議会定例会が開催され、様々な議案が審議された。特に新型コロナウイルスに関連する問題が大きな焦点となった。会議では、新型コロナワクチン接種に関する準備状況が報告され、健康医療部長の萩原利一氏が、接種対象者として65歳以上の高齢者が3万3,608人で、約7割に当たる2万3,526人に接種を行う予定であると述べた。
接種の手順としては、個別接種や集団接種が計画されており、準備の進捗状況が確認された。接種に際しては、34の医療機関が協力の意思を示しており、接種開始は早くても4月1日を予定しているとされた。接種に際する副反応に関しても市民に正確な情報を提供する方針が強調され、厚生労働省の情報を基にしたコミュニケーションが求められた。
さらに議案には、加須市敬老祝金の引き下げ問題も含まれており、これは88歳米寿を迎える高齢者に対して現行の祝金を5万円から3万円に減額するものである。財源はコミュニティバス運行に充てられるとの説明があったものの、議員からは減額の理由に対する疑問が相次ぎ、特に介護が必要な高齢者が多く含まれるため、説得力に欠けるとの意見が示された。