令和3年3月2日、加須市議会は第1回定例会の第15日目を迎えた。
本日の議題には、令和2年度の一般会計補正予算が含まれ、重要なテーマとなった。具体的には、成人及び子どもに対する新型コロナウイルスの感染症対策予算が中心議題として取り上げられた。市長の大橋良一氏は、新たな予算において市民の安全と健康を最優先にする方針を示した。
市長は「新型コロナウイルスワクチン接種を円滑に進め、全市民がスムーズに接種できる体制を整えます」と強調した。本補正予算では、ワクチン接種に必要な経費のほか、公立保育所に空気清浄機を導入すること、災害時の避難場所に必要な備品を補充することも予定されている。
一方、補正予算が可決された後、議員による一般質問が行われた。特に、25番の佐伯由恵議員は、ワクチン接種が進む中で必要なサポートや周知方法について言及し、市内の感染者に対する支援の充実を訴えた。また、教育施策についても言及し「子どもたちを守るため、万全な対策を求めます」と述べた。
次に、その他の議案として令和2年度加須市一般会計補正予算(第12号)が提出された。この補正予算は、新型コロナウイルス感染症に伴う影響や追加財源を配分するもので、その中には病院へのアクセスを容易にするための交通手段の確保が含まれている。特に、済生会加須病院へのアクセス確保は重要視されており、運行経路の見直しも議論にあがった。
市長は「特に高齢者をはじめとする市民の移動手段の確保に努め、コミュニティバスの運行改善を図ります」との意向を示した。さらに、加須病院の開院を契機に、地域医療体制の充実を図る計画もある。
加須市は、今後の地域づくりに向けた政策についても、力を入れる姿勢を見せており、今後の総合振興計画に基づいた施策の推進が期待される。特に市民に安心・安全な生活を提供するための施策に加え、持続可能な地域社会の構築に向けて、新たな取り組みを展開していく方針である。