令和2年第4回加須市議会定例会が12月3日に開催され、数人の議員が市政に対する一般質問を行った。特に、野中芳子議員が環境問題に関する質問を行い、プラスチック類の処理問題が議論の中心となった。野中議員はプラスチックとゴム製品の処理現状について疑問を投げかけた。
環境安全部長の栗原茂氏は、近年の新型コロナウイルスの影響で一時的に保管量が増加したと説明した。しかし、消臭対策については周辺住民から懸念の声が上がっており、解決策が求められている。
また、議会では高齢者相談センターの機能についても話し合われた。池田裕美子議員が高齢者に対する相談システムやブロンズ会議の成果を問うと、福祉部長の齋藤一夫氏は、相談件数が増加している状況を説明した。特に今年度の活動実績は評価され、地域の高齢者支援に向けた取組が進んでいることが強調された。
さらに、松本英子議員からはワクチン接種と乳幼児健診の重要性について指摘され、今年度コロナ禍の中でも受診率が上昇していることが示された。科目ごとの健診計画が詳細に説明され、健診未受診者への対応も行われていると報告された。
そして、やはり注目されたのは、高齢者に対する虐待防止に関する質問だった。高齢者相談センターが事実確認を行い、適切な対応を行っている結果、昨年度よりも相談件数が減少したと報告されたが、引き続き注意が必要な状況である。市長は今後も高齢者が安心して暮らせる環境を整える必要があると強調した。
また、女性への暴力問題については、市役所で「女性に対する暴力をなくす」と題した啓発キャンペーンが行われ、各所での周知が図られている。市の性暴力相談窓口についても開設されており、重要性が再認識されている。実施報告では周囲の意識向上が必要であるとされ、今後の取り組みの重要性が示された。
新型コロナウイルス感染症の影響で、生活環境は大きく変化しているが、その中でも市民生活を守るための議論や改善策が模索されている点が印象的であり、今後の成果が期待される。