平成4年6月23日に開催された令和4年第2回加須市議会定例会では、市政に関する一般質問が行われ、いくつかの重要なテーマが取り上げられた。
最初の質問者は吉田健一議員で、農業政策について尋ねた。議員は、現在の日本の農業の課題として、高齢化や担い手不足の問題を指摘した。加須市が策定した「第2次加須農業振興ビジョン」に基づき、農業の将来を支えるための具体的な取り組みを求めた。これに対し、駒宮敏之経済部長は、農業の持続的な発展には生産性向上や担い手の育成が不可欠であると答弁した。
続いて、及川和子議員が災害避難対策について質問した。同行議員は、加須市における避難場所の不足やその確保に向けた取り組みの重要性を強調した。特に新型コロナウイルス感染症対策を考慮した場合、避難場所の収容能力が課題となることを指摘した。福田環境安全部長は、民間施設の活用や地域防災の協力を進めていると説明した。
その後、松本英子議員は、避難場所のトイレ環境が脆弱であることを指摘し、47基のトイレの備蓄状況を照らし合わせた。これは多くの避難者に対しては十分でないことを示し、トイレ環境の改善が必要だと強調した。これに対して、福田環境安全部長は仮設トイレの確保を示し、今後の方向性を説明した。
また、成人後見制度についても議論された。市は高齢者や障がい者への対応を強化するため、成年後見制度の活用を促進していく方針を明示した。市長は、市民の権利がしっかり保护されるよう、制度の普及に取り組む必要があると語った。