令和4年12月6日、加須市では第4回定例会が開かれ、各議員による一般質問が行わ れた。
新井好一議員が最初に、市内での新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ の同時流行について質問を挙げ、感染者数の増加と無症状者の存在を問題視した。 それに対し、小野田靖健康医療部長は、コロナウイルス感染症の現状とワクチンの 接種状況に関するデータを示し、最近の第8波に触れた。特に、高齢者施設での感 染が広がる恐れがあるため、対策の強化が要請された。
次に、農業問題についても多くの発言があり、新井議員は農地中間管理事業の 進捗について尋ねた。駒宮敏之経済部長は、農地の集約や効率的な経営のために 進められている事業について説明したが、地域の高齢化や若者の農業離れも課題と なっていることを指摘した。更に、農業収入の低迷に対する対策として、国の支 援策と共に、市としても新規就農者を支援するプログラムを継続しているという。
吉田健一議員は、騎西商店街の再生に向けた取り組みについて言及。特に、商 店街の街路灯維持に関し、コロナ禍での電気料金の高騰が問題視された。その上 で、今後の補助金の見直しや街路灯のLED化についても触れ、多角的な支援を求めた。
また、種足コミュニティセンターの施設改修について、多くの市民が集まる場とし ての重要性も強調された。福田英幸騎西総合支所長は、今後の改修計画について報告 し、利用者の意見を取り入れた対応を進めていく意向を示した。
総じて、今回の議会では、加須市は新型コロナウイルス、農業政策、商業支 援、地域貢献において重要な課題が挙がり、議員たちがそれぞれの視点から様々な提案を 行い、課題解決に向けた方針が議論された。市長や各担当部長も次の一手として、さらなる施策の実施が期待される。