加須市議会において、一般質問が行われ、さまざまな議題が取り上げられました。
特に注目を集めたのは、交通安全対策についての質問です。森本寿子議員は、近年高齢者による交通事故が増加している現状を指摘し、通学路の安全対策について具体的に質問しました。杉田学校教育部長は、交通安全対策に関して、地域の皆様と協力し、児童・生徒の安全な登校を確保するために、通学路の点検と整備を強化していると述べました。また、令和30年度には78カ所の改善要望があり、そのうち26カ所が緊急性高の判断で即対応したことが報告されました。
次に、SDGsの取り組みについても議論がありました。森本議員は、地域での食品ロス削減の取り組みを強化する必要性を訴え、江原環境安全部長は、持続可能な社会への実現に向けた施策を進めていると説明しました。加須市では、食品ロス削減の普及のために、市民への啓発活動を進め、さらにフードバンクへの支援を強化することが課題として挙げられました。
また、過去の搬送状況や救急医療の改善についても取り上げられました。加須市内の救急搬送件数は年々増加していることが明らかになり、皆様の理解と支援が求められています。萩原健康医療部長は、済生会栗橋病院や地域医療支援病院の連携を強化し、医療サービスを向上するための努力を続けると述べました。この努力が実を結び、市民が安心して医療サービスを受けられる基盤を築くことが期待されています。
最後に、公共施設の再整備についての質問があり、高橋総合政策部長が地域特性を生かした工業・産業系ゾーンの整備と企業誘致の推進について話しました。加須市は今後も人口減少に対応すると共に、地域経済を活性化させるための施策を進めていく方針を確認しました。地域とのバランスを保ちながら、計画的な土地利用と公共施設の統廃合が求められています。
議会での議論は多岐にわたり、市民生活向上に向けた前向きな姿勢が見えました。議員たちの活発な質問によって、今後の施策や取り組みが具体的に進化していくことが期待されます。