令和元年第1回加須市議会定例会第7日において、本会議が開かれ、様々な議題が取り上げられている。特に、市政に対する一般質問では、多様な議員が問題提起を行い、市民の生活に直結する重要な案件が議論された。
まず、金子正則議員が質問した際には、道路整備や子どもたちの通学路の安全性についての質問があり、加須市の交通整備に関する進展や課題が明かされた。特に、県道北中曽根北大桑線の開通後、交通量が分散された効果があったものの、依然として信号機の設置が求められているとした。
また、佐伯由恵議員は、子どもたちの貧困に対する対策について問題提起を行った。彼女は、子どもの貧困率やその現状に対処するための政策の強化が求められ、具体的には子ども医療費の対象年齢の拡大や、給食費の無償化など、経済的支援の必要性が強調された。市長はこれらの提案に対して、十分に考慮していく考えを示した。
さらに、池田年美議員は、南エリアの交通問題やコミュニティバスの見直しに関する質問を通じて、南地域住民の利便性向上を訴えた。市としても、新たに開院する(仮称)埼玉県済生会加須病院に向けて交通の流れを改善する必要があると認識しているようであった。
教育関係の質問も多く寄せられ、特に小・中学校へのエアコン設置や英語教育の推進について話題となった。教育部長は、今後英語学習の機会を増やしていく計画を表明し、子どもたちにとって有意義な学びの機会を提供する意向を示した。
最後に大内清心議員が、地域における福祉の重要性と民生委員の役割を指摘し、今後の支援の強化を求めると共に、当市の福祉環境整備が力強く進むことを願った。
全体を通じて、議員から積極的な意見や提案がなされ、加須市が抱える現状を改善するための熱意ある議論が繰り広げられた。市長は今後も、市民の声を大切にしながら、効果的かつ効率的な施策の実施につなげていくと語った。