令和3年第2回加須市議会定例会が6月14日に開催された。
議席が埋まる中、新たに当選した新井好一議長のもと、会議が開始される。議長辞職の件では、柿沼秀雄氏が辞職を申し出、即座に許可された。
新たに選出された新井好一議長は、当選の挨拶で「公正かつ活性化に努める」と意気込んだ。続いて、齋藤理史氏が副議長に選任され、その任命も承認された。新井議長は、議会と執行部の連携を強調し、市政の発展に向けての協力を呼びかける。
市長の大橋良一氏は、定例会冒頭で新型コロナウイルス感染症対策の取り組みを再度強調。同市では、65歳以上の高齢者のワクチン接種を7月中に完了させる方針を示した。自粛要請により市民生活が困難に陥っている中、生活支援のための施策として、低所得の子育て世帯に対し、児童1人当たり5万円を支給することにも言及した。
補正予算の説明では、新型コロナ対策だけでなく、加須県済生会病院の誘致計画も進捗していることが報告された。最大の目的は地域の医療の質向上で、既に上棟式も行われた。市長は「期待が高まっている」と述べ、議会の理解と協力を求めた。
また、会期は6月29日までの16日間と決定し、次回の日程報告も行われた。合間には、各常任委員会のメンバーや市議会だより編集委員会の選任も行われた。議会運営の透明性を図るため、新たな体制での運営が期待される。
今回の会議では議案が多数上程され、百点を越える議論が行われた。新型コロナ対策の重要性が強調される中、市民生活の安定に向けた施策が次々と提案され、充実した内容であった。議員たちは、論点に基づいた審議を重ね、実効性のある施策を求める声も強まった。