令和5年6月20日、伊奈町議会において、各議員の一般質問が行われた。
栗原惠子議員は、今後増加が見込まれる空き家問題に関して、現行の対応や法改正を踏まえ、町の役割を強調。栗原議員は、「空き家バンクの設置が進んでいるが、特に高齢者の空き家管理に向けた新たな戦略が必要」と述べた。さらに、久喜市の取り組みとして解体工事費用の補助制度を紹介し、伊奈町でも同様の制度設立を検討するべきだと提案した。また、空き家の実態調査やアンケート結果を基に、所有者の意向に沿ったサポート体制の重要性を訴えた。
次に、学習者用デジタル教科書についての質問も盛り上がり、教育次長の瀬尾奈津子氏は、「デジタル教科書の活動は順調だが、従来の紙の教科書とも併用し、バランスを持たせて進める」と回答。今後もICTを活用した学習の充実を目指すとした。
また、青木久男議員は、地元の公園整備に対する質問を行い、提案として新たに遊具の設置やアスレチック施設の復活を提唱。都市建設統括監は、地域のニーズに応えるため今後の検討を約束した。さらに、自治体としての安全対策やトイレの維持管理についても言及し、高齢者や安全面に配慮した施策を進めていることを明らかにした。
終盤、青木議員のバラの町づくりについての質問では、バラの苗の無償配布事業の進捗を追求。バラ苗の配布が前年比に比べ減少している実態を受けて、地域の関与を強化する方策について議論が交わされた。都市建設統括監は、配布を通じて「バラ」を普及させる取り組みを続ける意向を示し、住民がバラと親しめる機会を増やす必要性を認識していると述べた。
このようにして、伊奈町議会は地域の問題に真摯に取り組み続ける姿勢を示し、今後のさらなる施策の充実を目指すことが確認された。