令和4年9月21日、伊奈町では第4回定例会が開催された。議会の運営に関する重要な議案や陳情が審議され、全体的に円滑な進行が見られた。
まず、永末厚二議長が出席議員の数に触れ、定足数を確認した後、議事日程の報告が行われた。報告されていたのは第47号議案から第61号議案までの15件と、陳情1件であった。この日、各常任委員会の委員長がそれぞれの審査結果を報告。
文教民生常任委員長の五味雅美氏は、令和4年度伊奈町一般会計補正予算などについて詳しく説明した。特に新型コロナウイルス感染症対策に関連する施策が多くの質疑を集め、執行部からは必要な情報を提供することに対する責任感が強調された。例えば、感染症対策機器に720万円が充てられることについての説明には、詳細な項目とともに、関係者の理解を得る努力が見られた。
その後、総務建設産業常任委員会委員長・戸張光枝氏による報告が続き、特に財政調整基金の状態や町の投資計画について質疑が集中した。投資計画に関して、委員からは今後の財政基盤を考慮したのち、さらなる基金厚を希望する声が上がった。これに対し、執行部は基金の運営に対する考えを丁寧に述べた。
議案の一括討論への移行後、全12件の議案が全員賛成で可決され、令和4年度伊奈町一般会計補正予算が含まれていたことも重要な決定事項となった。また、陳情受付第6号は不採択となり、議会が地域の現状に対して誰がどのように関与するかが改めて問われた日でもあった。
新庁舎建設特別委員会による中間報告では、視察の結果や今後のスケジュールが明かされた。栗原惠子委員長は、デザインビルド方式についての有用性を述べ、これからの計画段階での透明性の重要性を訴えた。具体的な日程に基づき、早急に進める必要性が強調された。
最後に、大島清町長や議長の挨拶があり、定例会が閉会となった。町長は、地域のコミュニティを再生していく重要性や新型コロナウイルスに関する施策の進行を訴え、今後の施策の重要性について強い決意を示した。議長からの挨拶も同様に、地域を守るための対応の重要性が示され、議会が主体的に進めるべき政策への期待が表明された。