伊奈町議会の定例会において、令和3年6月8日、町長や教育次長が出席し、新型コロナウイルス感染症への対応や支援策、生理の貧困対策、小・中学校の体育館へのエアコン設置等について議論が行われた。
特に地域の交通・観光事業者への影響に関する報告があり、商工会による調査で多くの事業者が厳しい状況にあることが示された。現在の新型コロナ状況を受けて、町は独自の支援として、町内の貸切バス業者やタクシー事業者に対し、資金補助を行っている。このような背景の下、町としての支援策の拡充が求められている。
また、議員からは、コロナによる生理の貧困問題にも言及があり、新型コロナウイルスが女性の生理用品調達に影響を及ぼしたとの指摘があった。町は、女性支援のために生理用品を無償で提供する制度を導入しており、公共施設や小中学校での生理用品の設置についても議論された。特に中学校では案内がない状態だと非難の声も上がり、周知の必要性が強調された。
エアコン設置については、今後の方針が明らかにされ、優先順位としてまずはトイレ改修が行われているとのこと。トイレの整備が進んだ後、体育館エアコン設置についても考慮される方針であるが、今後検討が必要である。
さらに、選択区域に関する議論もあり、選択の状況や周知方法について、保護者や生徒が選択しやすい環境の整備が求められた。運動会に関しても、保護者への案内がされていない点について問題視がなされた。
今後、伊奈町では新型コロナウイルスとの共存を図りつつ、住民や事業者への支援を強化し、生活向上に繋がる施策を進める必要があると考えられている。特に、感染症の影響を受けたすべての市民に対し、命を守る施策の確立と社会的支援の強化が急務となっている。