令和4年9月15日、伊奈町議会の定例会が開催された。
本日は一般質問が行われ、主に農業支援と水害対策が議論の中心となり、議員たちがそれぞれの懸念を表明した。
まず、肥料の高騰について「大野興一議員」は、ロシアのウクライナ侵略やコロナ影響で肥料価格が高騰し、農業経営が圧迫されていることを指摘した。これに対し、「久木正くらし産業統括監」は「化学肥料の輸入原料が上昇しており、JA全農の発表によると、秋使用の肥料価格は56.7%の値上げとなる」ことを報告。加えて、町独自の支援策として「新型コロナ対策農家・生産団体支援事業を実施する」と述べた。
次に、伊奈町の水害対策について議論が展開された。大野議員は「近年の気候変動による水害の影響は深刻であり、特に南部地域の避難所が水没するリスクが高い」と指摘。この問題に対し、中本雅博都市建設統括監は「地域全体を対象とした河川改修計画を進行中」と説明し、国土強靭化施策が適用されると強調した。
また、「上野尚徳議員」は小・中学校の通学路の安全対策について言及し、危険箇所の調査結果を報告しながら、自らの経験を交えて安全向上を求めた。教育次長の「増田喜一氏」は調査内容を確認し、今後の改善策について説明した。
さらに、伊奈町の新庁舎建設について質問があり、上野議員が事業費の算出根拠や償還計画について詳細な質問を行った。石田勝夫企画総務統括監は「概算事業費は約59億円であり、県内事例に基づいて算出している」と述べつつ、財政的な圧迫を懸念する声が相次いだ。