令和元年6月11日、伊奈町議会の定例会が開催された。
議長の村山正弘氏は開会の宣告を行い、この定例会の出席議員が16名であることを確認した。その後、会議録署名議員を選出し、会期を6月25日までの15日間に決定した。
続く諸報告では、議会事務局長の嘉無木栄氏が過去の議会活動について詳しく説明した。特に、埼玉県町村議会議長会や全国町村議会議長会主催の研修会への出席状況が報告された。これに続いて、伊奈町長の大島清氏による行政報告が行われた。行政報告の中で、大島町長は個人町民税と固定資産税の調定額の増加が報告され、具体的には、前年度比で個人町民税が2.5%、固定資産税が1.7%増加したと述べた。また、住民課からの報告では、人口が44,770人に達し、自然減と社会増についても言及された。
その後、町長提出議案が複数上程された。特に注目を集めたのは、第29号議案・伊奈町介護保険特別会計補正予算であり、消費税率引き上げに伴う介護保険料の軽減措置について議論がなされた。さらに、次いで行われた各議案の質疑では、議員たちが関心を寄せる議題について鋭い質問を投げかけた。
また、請願も上程された。「グリホサート」等農薬から子どもたちの健康を守る請願は、大野興一議員から提案され、安全な国産小麦粉製のパン食へ切り替えることや、有機野菜の積極的な使用について求められた。これにより、町民の健康への配慮が強調された。
最後に、議長は次回の日程を発表し、6月13日に行政報告等に対する質疑や委員会付託を予定していることを伝えた。定例会は午後1時38分に散会した。