令和元年第3回伊奈町議会定例会では、多くの議案が審議された。
その中で特に注目されたのは、議案第27号から第40号までの14件の一括討論と採決である。議会は、審議を経て全案件を原案通り可決した。しかし、議案第41号については、新たな補正予算案が上程され、事務局は各議案の詳しい内容を説明した。
栗原惠子総務建設産業常任委員長は、令和元年度伊奈町一般会計補正予算に対する質疑の中で、消費税の引き上げに伴う予算配分について説明を行った。「消費税10%への変更に伴い、町の負担額は全額補填される見込み」との明言があった。
また、藤原義春文教民生常任委員長は、教育現場における施策に関する議案の審議報告を行った。「幼児教育の無償化が進むことにより、多くの家庭にメリットが生まれる」と強調した。
請願受付第1号に関しては、農薬の危険性を訴えた大野興一議員が発言。アメリカでの賠償判決を引き合いに、「健康を守るためには輸入食品の見直しが必要」と実態を訴えた。該当請願は議会で不採択となった一方、議員たちの間での意見交換は活発であった。
さらに、この定例会では、閉会中の継続審査の申し出や、各常任委員会の所管事務調査の申し出が行われ、引き続き議会活動が進められることが予想される。町長の大島清氏は、閉会挨拶にて「町民のため、より良い生活環境の提供に努めていく」との抱負を述べた。
今後の議会活動も注視したいところである。