令和3年第3回伊奈町議会の定例会が開催され、町長の大島清氏が行政報告を行った。
特に新型コロナウイルス感染症の影響が強調された。大島町長は、秋のイベントの見直しが続く中で、「感染対策をしっかり講じていくことが最優先」と述べ、協力を求めた。
また、議会では報告第4号から第6号が上程され、それぞれ専決処分、健全化判断比率、資金不足比率の状況について説明があった。特に報告第5号の健全化判断比率について、藤倉修一企画総務統括監は「令和2年度の実質赤字比率はゼロで、健全な財政運営が続いている」と強調した。
続いて、議案が上程された。第44号議案では、伊奈町教育委員会の委員の任命が提案され、大島町長がその理由を説明した。任期満了を迎える大塚哲章氏に代わり、新たに成田弥寿子氏が任命される運びとなった。
第45号から第54号の議案については、一括で説明が行われ、特に令和3年度伊奈町一般会計補正予算(第4号)には、歳入歳出それぞれ約4億357万6,000円の追加が含まれている。これは主に新型コロナウイルス感染症対策に関連する内容であり、町の安定した運営が求められている。
決算についての項目も多く、認定第1号から第7号までの決算を含め、各会計についての質疑が9月9日に予定されている。大野宣子代表監査委員は、決算の審査を行った結果、収支が適正であると報告した。
決算特別委員会の設置も決定し、14名の委員が選出された。藤原義春議員が委員長に、武藤倫雄議員が副委員長に選ばれた。これにより、伊奈町の財政運営について今後の審議が進められることが期待されている。
議会の日程は、9月22日までの16日間と決まった。また、次回の会議は9月9日午前9時から行われることが宣布された。議会においては重要な議案が次々と上程され、慎重な議論と審議が求められている。