令和2年第5回伊奈町議会定例会が12月16日に開催された。
出席議員16名が出席し、全ての議案が慎重に審議され、可決された。特に重要な議題は第90号議案の手数料及び使用料の適正化に関する条例だった。これは新型コロナウイルスの影響を受けた地方財政において、持続可能な財源確保が求められる中で、重要な判断となった。
賛成する意見が多い中、日本共産党の大沢淳議員は「住民の負担を増やすことは信頼の低下を招く」と強調した。これに対し、賛成の立場で発言した武藤倫雄議員は「34年以上手数料が据え置かれており、経費負担が増加している現状に鑑み、改定は必要」と述べた。最終的には賛成多数により原案通り可決されることとなった。
新庁舎建設に関する特別委員会も中間報告を行い、その進捗に対する質疑が行われた。永末厚二委員長は「機能性・効率性の高い庁舎を目指す」と決意を述べ、今後のスケジュールについても言及した。具体的には、令和2年度中に基本構想を策定し、来年度に設計業務を進めるとのことだった。
町長の大島清氏は、「新型コロナウイルスの影響で町政運営は厳しいが、次の100年に向けて前向きに頑張る」と挨拶した。議会運営も見直しが進められ、タブレット端末によるペーパーレス化に向けた動きも見られた。
閉会に際し、議長は議会が新型コロナウイルス対策を徹底しながら開催されたことに感謝の意を表し、出席者の健康を祈念して閉会の宣告を行った。今後の議会は、町民の意見を反映しつつ、町の発展を図る必要がある。