令和3年3月11日に行われた伊奈町議会では、新型コロナウイルスに関する重要な議題が取り上げられた。特に、ワクチン接種や地域支援策についての具体的な計画が焦点となった。
新型コロナウイルスワクチン接種については、武藤倫雄議員が町には約38,000人の対象者がいることを指摘した。接種は現在進行中で、町は4月から高齢者や基礎疾患を持つ人への接種を開始する。高齢者の優先接種については、予約確認の重要性と、それに対する町の体制が求められる。健康福祉統括監の小島健司氏は、町内14の医療機関での接種実施が計画されており、週あたり約3,000件の接種ができると述べた。また、予約管理についても工夫していることが示された。さらに、ワクチンの廃棄リスクについても関心が集まった。
次に、コロナ禍の影響を受けた所得が減少した人々への支援策も重要なテーマとなった。多くの議員が影響範囲を問題視し、特にひとり親支援に関しては、今後も推進する意向を示した。町の対応については、社会福祉協議会による生活相談や貸付け制度を活用し、必要な情報を提供する計画があると報告された。
また、コロナ禍による町民の絆と士気を高める施策も議論された。企画総務統括監の藤倉修一氏は、地域住民が参加できるイベントを通じて絆を深める必要性を強調し、町制50周年を共に祝う様々な施策についても触れた。特に、感染防止対策とともに取り組まれる予定の式典やイベントが計画されている。
さいたまブロンコスと日本薬科大学の連携協定に関する議論もなされた。町は、スポーツ振興と地域活性化のため、この協定に期待を寄せ、新たなスポーツ文化の創出につなげる意欲を見せた。町長の大島清氏は、地域の楽しみを広げる施策について力強く語った。