令和5年9月13日、伊奈町にて開催された第4回定例会では、町の未来に向けた重要なテーマが数多く議論に上がった。特に、一般質問が注目を集め、高齢化社会への対策や町民支援策が焦点となった。
はじめに、仲島雄大議員は、超高齢化社会の進展に伴う認知症対策について質問を行った。仲島氏は、埼玉県全体における高齢化の進行を指摘し、住民が安心して暮らせる環境づくりを目指す重要性を強調した。具体的に、認知症の予防と初期対応の重要性に関連する施策を町に求め、その中で地域のサポーター育成に関する意見も述べた。これに対し、増田喜一健康福祉統括監は、認知症に関する啓発活動として認知症サポーター養成講座の経時的な実績を示し、取り組みの重要性を訴えた。
次に、木俣美千代議員が登壇し、新型コロナウイルス以降の医療施策や教育現場の対応について質問した。特に、体育館の老朽化に関する問題や、エアコンの設置が求められる状況について具体的に指摘した。教育次長は、過去に実施された工事の成果や今後の改修計画について説明し、エアコン設置の必要性を認識していると述べた。
さらに、大野興一議員が南部地域の水害問題について言及。過去数年にわたる水害発生の頻度を示しつつ、区画整理事業の影響や調節池の必要性を指摘した。久木正くらし産業統括監は、既に行われている対策について詳細な情報を提供し、今後の進展についても期待を寄せた。
最後に、武藤倫雄議員が伊奈忠次公の顕彰について質問を行い、町民の認知度向上に向けた活動やその重要性を強調した。教育次長はこれまでの研究と今後の取り組みについて答え、忠次公に関する知識を深める重要性を認めた。
このように、今回の定例会では、住民の生活に密接に関連する様々なテーマが取り上げられ、今後の施策に対する期待が寄せられた。また、地域の未来を見据えた議論が続けられることが明らかになり、町民が安心して暮らせるまちづくりの重要性が再確認された。