令和5年第1回伊奈町議会定例会が開催され、さまざまな重要課題が議論された。特に、住居表示の未整備が指摘され、住民の利便性向上が求められた。
上野尚徳議員は、町における住居表示の重要性を強調。「信号機の近くに設置されている地点名標識を活用する考えを示された。」とした上で、公安委員会への要望書提出を検討する意向があると述べた。
不登校児童への学習支援についても重要なテーマとして取り上げられた。増田喜一教育次長は、各校におけるオンライン授業や家庭訪問を通じたサポートを紹介。「児童一人ひとりの状況に寄り添った支援を行っている」と述べた。
一方で、体育系部活動の地域委託に向けた課題も浮上。教育委員会は、指導者不足「を克服するための具体的な対応策を模索している。」と報告した。
また、青木久男議員からは、防犯カメラ設置の必要性が訴えられた。久木正くらし産業統括監は、町が既に設置しているカメラの数を挙げながら、今後の設置拡充への意欲を示した。加えて、町内の危険箇所についても、上尾警察と協議を進めていることが報告された。
防災訓練に関しても、コロナ禍での実施が見直されており、訓練内容の縮小や非実施が求められる中でも、具体的な状況把握と対応準備の強化が図られている。今回の訓練での大規模地震の想定に対しても、情報収集や避難所開設の準備が十分に行われていることが強調された。
住民サービス向上については、青木議員が町職員数の増加を求め、効率的なサービス提供を強調した。町は、どの業務に対しても必要な職員を確保し、円滑なサービスを維持すると共に、他自治体の動向を参考にしながら、対応を進めていくという方針を示した。
最後に、地域コミュニティに関する意見も取り上げられた。広報配布の未配布問題については、地域住民全戸に情報が行き届くよう、今後も方法を模索し続ける方針が示された。