令和5年5月12日、伊奈町議会の臨時会が開催された。議長の選挙や各委員の選任、補正予算の承認が行われ、町政の重要な方針が確認された。
議長に選ばれたのは佐藤弘一議員である。佐藤議員は選任に際し、議会運営の透明性と住民への説明責任を強調した。「皆様の期待に背かぬよう、誠心誠意取り組みます」と述べた。これにより、議会の運営方針が明確になる。
副議長には上野尚徳議員が選ばれ、議長のサポートを行う。副議長就任挨拶では、伊奈町議会が町民に貢献する意義を再確認する重要性について言及した。「歴史を刻む議会運営の責任を全うする所存です」と述べた。
常任委員会の委員選任では、武藤倫雄議員と戸張光枝議員がそれぞれ常任委員長に選ばれた。これにより、常任委員会が今後どのように町の課題に取り組むかに注目が集まる。武藤委員長は「町の振興に貢献したい」と決意を示した。戸張委員長も質疑を通じて活発な議論を促す方針を説明した。
また、町長から提出された議案も重要な議題であった。令和4年度介護保険特別会計の補正予算に関し、健康福祉統括監の増田喜一氏が、介護サービス利用の増加に伴う緊急予算が必要だと報告した。予算は歳入、歳出それぞれ28億2,132万2,000円となる。議員たちは情報をもとに賛否を分けず、いずれも原案通り可決された。
その後の議事では、税条例に関する改正や、国民健康保険税条例の扱いも議題となった。特に、生活支援特別給付金の支給に関して、低所得者世帯への支援が強調された。これは食費や物価高騰に起因するもので、子育て世帯にとって非常に重要な内容となった。
最後に、町長の大島清氏が挨拶を行い、議会への支援を求めた。新しく整備される役場新庁舎に関しても言及し、今後の町の発展に期待を寄せた。議会運営にも大きな変革がもたらされる。今後、埼玉県知事を迎えるバラまつり式典が予定されており、地域の活性化にも繋がると期待される。