令和5年3月24日、本庄市議会第1回定例会が開催され、各議題について慎重に審議がなされた。
会議は冨田雅寿議長の開会宣告に続き、日程の報告を経て、請願第1号が議題に上った。この請願は「適格請求書等保存方式、つまりインボイス制度の実施延期を求める意見書」であり、特に小規模事業者への負担増加が懸念されている。請願の賛成討論に立った冨田議長は、事業継続のために猶予が必要だとの見解を示した。
一方で、栗田弘志議員は反対の立場に立ち、インボイス制度は税の透明性や負担の公平性を確保するためになくてはならない制度であると述べた。この議論は請願に賛成する議員との間で意見が分かれる一因となった。最終的に、請願第1号は賛成多数により採択された。
後に、交通政策及び観光政策特別委員会の報告が行われ、特に執行部による現状調査の結果が紹介された。具体的には、JR八高線に関する調査で、地域と交通の利便性向上のための要望活動が進められていることが強調された。
さらに、17号バイパス及び幹線道路整備対策についても、具体的な進捗が報告された。小林猛議員が行った要望活動の成果については、国土交通省に対して早期整備の促進が求められた。
また、厚生文教に関する議案についても熱心な討論が行われ、特に教育支援や健全育成事業の充実が求められた。議員の多くが市民生活の質向上を意識している姿勢が見受けられた。
最後に、市長の吉田信解氏が挨拶し、議員への感謝と今後の市政運営に向けた意欲を表明した。本庄市の定例会は、市民の不安を解消し、地域の発展につながるよう、さらなる検討を必要としていることを示したあとの、閉会の宣告によって終了した。