令和6年6月3日に開催された本庄市議会第2回定例会では、数件の市長提出議案が審議された。
市長提出の家庭的保育事業等に関する条例改正については、内田英亮議員が質疑を行い、保育士の配置基準が引き下げられることに伴う理由と期待される効果について説明を求めた。保健部長の榊田誉浩氏は、改正は児童福祉施設の基準の一環として行われ、保育士の一人あたりの保育可能な人数を減少させることで、質の高い保育を実現するものであると答えた。
次に、本庄市下水道条例の一部改正についても質疑が行われた。内田英亮議員は、改正の経緯や価格改定のスケジュールについて尋ね、上下水道部長の高柳徹也氏からは、昨年度までの維持管理負担金の単価改定や、今後の見通しについて説明があった。また、下水道の未接続率についても確認され、現状では88.9%が接続済みと報告された。
今回の審議では、2024年度の補正予算案の提出もあった。特に、中学校の体育館にエアコンを設置するための2,211万円の補正が含まれる。これは環境改善を目的としており、教育委員会の笠原栄作事務局長は、空調設備が指定避難所の快適性を向上させ、災害時の安心感につながると説明した。
市長提出議案の審議に際しては、各議案に対する質疑が行われ、大きな異議は起こらずに一部即決がなされた。この定例会では、議員からの具体的な質問を通じて、市民生活に密接に関連する政策が慎重に検討される様子が見受けられた。