本庄市議会第3回定例会が開催され、いくつかの重要な課題が議論された。その中で特に注目されたのは、本庄市の空き家対策と地域医療の充実についての議論であった。市議会での発言により、空き家問題が依然として深刻であることが浮き彫りとなった。バス、高志市議は、空き家の現状と今後の対策について質問を投げかけた。
市では、2015年に施行された空家等対策特別措置法に基づき、空き家の管理に関する条例を施行している。しかし、全国的に見ても、多くの自治体がその対策に苦慮しており、巴高志議員は「今後の空き家撤去対策計画の進展が気になる」と述べた。
浜谷恒平都市整備部長は、市内の空き家に関する実態調査を実施しており、その結果、約1700戸の空き家が確認されたと発表した。このような現状に対し、行政の取組みが十分とは言い難いとの声が議会内で上がった。
次の重要なテーマは、図書館における蔵書の管理に関するものである。
図書館では蔵書数の増加が問題視されており、収納スペースの不足が常に議論となる。教育委員会事務局長は、蔵書数は現在約23万冊に達し、収納能力には余裕があると答えたが、将来的には別の問題が発生する可能性も指摘された。
また、部活動に関する実態も議論が交わされた。内田英亮議員は、「部活動が自主的であるが、その実態は教師や生徒の負担を増やす結果になっている」と指摘。教育委員会事務局長は、部活動方針を策定し、活動時間の規制を設けることで改善を目指していると説明した。
市長はまた、地域医療機関の充実についても言及。町田美津子議員は、「一時救急医療体制が不十分で、郡外への搬送が多い」と訴え、医療機関の誘致を進めるべきだと主張した。特に新たな救急クリニックの設立を市が目指すべきとの意見が出た。
本庄市の将来を考えるにあたり、効果的な対策の実施と町内での医療体制の充実が求められる。これにより市民が安心して生活できる環境を整えることが、市議会の沢山の議員により強調された。このように市民のニーズにあった施策が進められることが期待されている。