令和4年本庄市議会第3回定例会が9月14日に開催され、市政一般に対する質問が行われた。特に注目されたのが、登下校時の熱中症対策の充実や再生可能エネルギー発電事業への取り組む姿勢だ。
谷田裕之議員は、児童の登下校時における熱中症対策について質問を行い、具体的な施策として熱中症情報サイトの活用、下校時刻の繰り下げなどを提案した。「特に、猛暑時の下校を危険視し、学校側の対応が重要だ」と強調した。教育長の下野戸陽子氏は、熱中症情報を元にした注意喚起や日傘の利用推進をすでに行っていると述べた。
また、再生可能エネルギー発電事業に関し、山口豊議員は必要なガイドラインや周知徹底を求めた。本市の市長吉田信解氏は、太陽光発電システムの補助金交付や地域の自然環境に配慮した発電事業の推進を行っていると説明し、現状の課題に触れた。
子どもの権利に関する質問では、清水静子議員が子どもアドボカシー制度の導入について提言した。教育長は、子供の意見を尊重する教育の重要性を認識しつつも、専門的な支援体制の確立にはさらに検討が必要であるとした。
一方、通学路の安全対策について、粳田平一郎議員は自治会や地域住民とともに環境整備の取り組みを、さらなる強化を要望した。吉田市長もその意義を認め、市と協力する体制を整える考えを示した。
最後に、観光協会の運営体制について質問。柿沼光男議員は、合併20周年を迎えるにあたり、本市の中心市街地活性化や観光事業の強化が重要であると訴え、市長はその方針を支持した。合併からの20周年記念事業の計画についても議論がなされ、記念式典の開催や花火大会の実施に関する期待が示された。市は、その実現に向けた検討を今後も続ける考えを述べた。