令和元年6月19日、本庄市で第2回定例会が開催され、各議員から市政に関する一般質問が行われた。重要なテーマとして、成年後見制度、児童虐待防止、早稲田リサーチパークの博物館設置、市民活動交流センターの駐車場、無電柱化の推進などが議論された。
特に林 富司議員は成年後見制度の社会的な重要性に触れ、実施状況と市の今後の取り組みについて問いかけた。吉田 信解市長は、制度が高齢者や障害者の権利を保護するためのものであり、地域住民が担い手となる重要性を強調。市民後見人養成事業の推進について具体的な説明を行い、制度の普及促進に向けて取り組む姿勢を示した。
次に、児童生徒の虐待防止策に関する質問では、小暮 ちえ子議員が市内の虐待件数とその対応について尋ねると、吉田市長は具体的なデータに基づいて現状を説明し、今後の取り組みも明らかにした。市としては、虐待防止の意識向上と早期発見に向けての教育が重要であると答弁。また、教育長は学校での虐待の早期発見の役割について語った。
さらに、内田 英亮議員は早稲田リサーチパークに新しい博物館を設置する計画について質問。この博物館は地域の文化を発信する拠点として位置づけられ、市長は博物館の役割と目的を明確にし、早稲田大学との連携の重要性を語った。市民が参加できるイベントや展示が期待されているが、その運営・管理についても検討している様子が見られた。
また、駐車場不足を解消するために、市民活動交流センター近隣の商業施設との相互利用協定を促進することが議論された。市長は、こうした取り組みが市民生活の向上に寄与するとし、市民のアクセス向上が重要であるとの認識を示した。
無電柱化推進に関しても議論がされ、国の法律に基づき今後市でも無電柱化計画を策定することを検討中であることが報告された。これにより、災害時の安全性や景観の向上が実現できる期待が持たれる。市長は特に災害対策として、緊急輸送道路の無電柱化が重要であるとし、進捗を見守る立場だと述べた。
最後に、各議員は地域の防災意識の高揚を求め、市民協働での防災訓練や情報共有の重要性を再確認した。このような成果が、今後の予算編成や政策形成に反映されることが奨励された。