令和3年12月17日、本庄市議会第4回定例会が開かれた。
会議では、空き家や空き地の環境整備について林富司議員が質問を行った。市内の空き家の増加や維持管理が適切ではない空き家が多い現状が指摘され、市民生活に与える悪影響へ対策の必要性を強調した。都市整備部長加藤衛氏は、空き家の実態調査を行い、過去2年間で228戸増加し、合計1,934戸の空き家が確認されたと述べた。
また、空き家所有者に対しての指導や補助金制度についても説明があり、特に危険な空き家に対する除去補助金が10月から改正され、数件の実績が上がっていることが報告された。今後の施策として、令和6年に施行予定の相続登記義務化の取り組みが紹介された。
次に、いじめ問題について、同議員が質問し、教育委員会の高橋利征事務局長が現在のいじめの現状を正式に報告した。令和2年度の公立小中学校におけるいじめの認知件数は241件で、特に冷やかしや仲間外れなど、子どもたちの人権を脅かす問題に焦点が当てられた。学校現場での対応や予防策についても掲示され、子どもたちが安心して学べる環境の確保が求められていく。
続けて小規模企業振興条例について、柿沼綾子議員が、制定への取り組みを問うた。経済環境部長の韮塚亮氏は、条例の検討に向けた懇談会やアンケート調査の実施状況を説明し、地域経済振興としての活動を促進したい意向が示された。特にコロナウイルス感染症による影響を受けた事業者への支援策を盛り込み、産業振興を目指す方向性がうかがえた。
本庄駅北口周辺整備についても、議論が行われ、加藤衛都市整備部長が市長の構想を受け、今後の道整備や活性化策を考慮していると述べた。市民の意見を基に、慎重な整備計画を進めていく必要があるとされ、透明性が重要視されている。
その後、市内公共交通の現状について田中輝好議員が質問。特に児玉町の路線バスのルート変更や運行時間帯の柔軟な対応が求められた。都市整備部長は、公共交通が地域の必要な移動手段である認識を示し、交通事業者との協議を進め、効率的な運行を考慮していく意談を確認した。
次回の日程報告後、本日は散会した。特に、各テーマが市民生活に大きな影響を与える重要な一日となり、今後の施策については、市民のニーズに価値を置いた進展が期待される。