令和6年3月19日に開催された本庄市議会第1回定例会において、様々な議題が取り上げられた。特に、栗田弘志議員による市政一般に対する質問が注目を集めている。
まず、栗田議員は本庄市北部発展創出ゾーンについて質問を行った。
この地域は国道17号本庄道路と伊勢崎市から来る国道462号の交差点に位置し、今後の物流や産業、観光発展に期待が寄せられる位置として言及された。栗田議員は、国道17号道路整備が進むことを踏まえ、地域の可能性について本市の見解を尋ねた。また、昭和62年に始まったテクノグリーン構想によるミニ工業団地を含む新工業団地創出の必要性についても意見を表した。
次に、栗田議員は御陣場川の改修工事についても触れ、無名橋の架け替えの必要性や、周辺道路整備の重要性を訴えた。これに対し、落合吉昭経済環境部長は、北部エリアの土地活用と産業団地創出に向けた構想や地域活性化のための取り組みを説明し、特に大規模な開発につながるインフラ整備の積極的な進展を示唆した。今後、具体的な施策や、地域住民との意見交換を通じて意見を反映させる姿勢が示された。
次に不登校問題、いじめ、子ども食堂の育成についての質疑が行われた。倉林益代議員が不登校の実態、いじめの状況、そして地域の子ども食堂の今後の支援の重要性について問題提起した。教育委員会は不登校者の増加に対して、各学校での施策を強化し、学校と家庭の連携を進める必要性を強調した。また、いじめの問題では、年ごとの認知件数は増加傾向にあり、各学校での徹底した管理と地域を中心とした意識改革が必要であることも指摘された。
更には、二十歳の祝いが議題として上がり、出席者数が昨年度より増加している点や、市外在住者に対する情報提供の必要性に関する意見が出された。この点では、教育委員会が高等学校と連携を深め、卒業する学生に事前に参加への案内を行うことが重要とされている。