令和2年2月25日、本庄市議会は第1回定例会を開会した。市長の吉田信解氏は施政方針の中で、令和2年度の予算を286億3,400万円とし、前年に比べ1.3%の増を見込むことを説明した。
本議会では、吉田市長の施政方針に基づく予算案に関する議論が行われた。市長は、多様な施策を通じて市民の生活向上を目指す姿勢を示し、「市制施行15周年」を迎える節目の年として、市民の希望をつなげる施策を強調した。また、整備が期待される17号バイパス案にも触れ、生活支援や地域活性化の観点から重要な位置付けとなると述べた。
吉田市長は、「本市ではオリンピック・パラリンピックの開催準備を進める中で、地域の魅力を発信する機会が数多く存在しています。これを活かすため、市民参加の事業を中心に活性化を図りたい」と明言した。この点に関して、議会内では市長の提案について賛否分かれたものの、市民の声を反映した施策を求める意見も多く挙がった。
さらに、議長の辞職と新議長の選出に関する議題も含まれており、田中輝好議長の辞職が承認され、広瀬伸一氏が新しい議長に選出された。広瀬議長は就任の挨拶において、議会の透明性と市民との連携を強化していくと誓い、全議員が一致団結して市民福祉向上に努める必要性を強調した。
また、副議長の選出も実施され、小暮ちえ子議員が新たな副議長に選任された。彼女は議会運営をより円滑に進めるため、積極的な役割を果たす意向を示した。
今回は、予算案の詳細な審査に加え、議会運営委員会の選任、さらには様々な常任委員会の正副委員長の互選及び報告も行われた。新たな議会組織と一致団結した意思決定が期待される。
次回の本会議は、2月27日に予定されており、議案に対する質疑や委員会付託が行われる見込みだ。市民の期待を反映した議論が続くことが求められています。