令和4年2月25日、本庄市議会第1回定例会が開催された。
今回の定例会では、吉田信解市長が施政方針を説明し、多様性を尊重した「支えあいとチャレンジ」をテーマに掲げた。市長は5つのまちづくりのビジョンを発表した。これには、安全と安心のまちづくりや持続可能な発展を目指す施策が含まれ、特に新型コロナウイルス感染症への対応が重点的に語られた。
吉田市長は「誰一人取り残さないまちづくり」を強調した。具体的な施策として、制度のはざまで困る人々を支援する体制づくりを挙げ、地域全体での協力を促した。「後のため」のまちづくりとして、教育や環境への投資が必要であることも指摘した。また、経済環境においては持続可能性が求められ、SDGsを意識した取り組みが重視されている。市長は「コロナに負けないまちづくり」の実現を目指し、今後の施策に取り組む決意を表明した。
続いて、令和4年度予算案についても説明が行われた。一般会計の予算額は288億4,700万円に設定されており、前年度比で増加が見込まれる。歳入の主要な部分では、市税や国庫支出金を中心に資源を確保し、財政基盤の強化に努める考えである。特に、個人市民税や法人市民税の伸びが期待されている。市長は、令和4年度も引き続き市民生活の向上を目指し、様々な施策を展開する方針を示した。
その後、市長から提出された議案についての内容説明が行われた。主な内容には、公共施設等のマネジメントに関する条例や産業振興条例などが含まれている。これらの施策は、本市の持続可能な発展に寄与することを目的としており、地域経済の活性化に向けた取り組みが重視される。
議案の内容についての説明が終わると、次回の日程が報告され、再開日が定められた。定例会は、今後も市政の進展に向けた重要な会議として期待されている。