本庄市議会は令和4年第4回定例会を12月19日に開催し、市政に関わる重要な議題について討論が行われた。特にインボイス制度や公立学校の学習用端末に関する質問が多く寄せられた。
柿沼綾子議員は、インボイス制度の実施よる影響について強く訴える。来年10月から始まるこの制度により、市内の免税事業者がどのような影響を受けるのかが大きな懸念だ。柿沼議員は、「特に市の取引がこの制度により消費税の課税事業者との取引に制限される恐れがあり、その影響について市の見解を伺いたい。」と発言した。企画財政部長の内田圭三氏は、「免税事業者から課税事業者への移行には課題があるが、経過措置が設けられており、周知に努める」と述べた。
次に、平和学習の資料収集に関する質問が柿沼議員より出された。教育長の下野戸陽子氏は、「児玉飛行場に関する歴史的資料の収集と保存について、特に重要性を認識し、進めていく考えです」と答えた。この件は市民にとっても歴史の理解を深める重要な取り組みとして評価されている。
公立学校の学習用端末に関しては、巴高志議員が故障防止の取り組みと修理の経費負担について質問した。教育長は、故障した場合は予備端末を用意し、「不可抗力による故障については市が費用を負担するが、故意によるものは保護者負担」と明記したと指摘した。
また、デジタル教科書の導入についても質問が集中した。巴高志議員は「低年齢の児童に対する目の健康への影響にも配慮が必要」と述べ、教育長は、授業環境における視力への影響を鑑み、今後も適切な対策を検討するとした。
新型コロナウイルス感染症対策に関しても、門倉道雄議員より幅広い質問が寄せられた。特に、給食中の会話の制限について、教育長は「今後の状況に応じて、会話の促進を図っていく」と説明した。また、学校行事の保護者参加についても、感染防止策を講じた上で、参加人数の緩和を検討していく意向を示した。
議会では、公共施設予約システムのデジタル化の遅れについても指摘された。教育長は、次回更新に向けた検討を進める意向を示しつつも、全市的なデジタル化の推進に向け、さらなる検討が必要であることを強調した。