令和2年12月15日、本庄市議会の第4回定例会が開かれ、市政一般に関する質問が行われた。
質問者である清水静子議員は、新型コロナウイルス感染症による差別や偏見の問題について発言。彼女は、「感染した人や医療従事者への差別は許されない」と強調し、市長に対し対策を求めた。吉田信解市長は、「現在、医療従事者や感染者に対する偏見が報じられています」とし、法務省の人権相談窓口の案内を行っているとの報告があった。
また、山田康博議員は、本庄市の魅力を再発見する機会としてテレビの影響を語る中、「アド街ック天国」に取り上げられたことに期待を寄せた。市長は、これを契機に本庄市の文化や歴史を広く発信し、市民が誇れる町づくりを進める考えを示した。具体的には、本庄駅周辺の街並みや歴史的建物の保全、観光資源の充実を図る方針を明らかにしている。
さらに、共栄公園の利用状況も話題となり、トイレが使用禁止である現状についても触れられた。市民からの要望を受け、現在の状況を改善し、設計や工事について年次計画が検討中であると報告された。特にトイレの洋式化が求められ、多くの市民に寄り添った施設整備が必要であるとの声も挙がった。
高橋和美議員は、児玉新校設置に関し、児玉高校と児玉白楊高校の統合後も入学生が元の校舎に留まるよう要望。教育委員会事務局は、この要望に対し、教育的配慮を持って対応する考えを示した。
町田美津子議員は、本庄市歴史民俗資料館の設立の必要性を強調、早稲田の杜ミュージアムとの関係を踏まえた上で、本庄市としての継続的な資料展示の必要性を訴えた。市長は、現行の施設を利用しつつも、新たな展示方法や合意に向けて検討を続ける意向を示した。