令和5年12月14日、本庄市議会第4回定例会が開催された。議員たちは市政に関わるさまざまな質問を行い、市の方針や施策について議論が交わされた。
注目を集めたのは、内田英亮議員が提起した「本庄駅周辺の町なか再生と集約型都市構造」についての質問である。内田議員は、行政が進める町なか再生の試みが本庄市の都市計画においてどのように関わるのかを問いただした。市長の吉田信解市長は、「本市が進める町なか再生は国が推奨するコンパクトシティに沿ったもので、様々な施策とともに実施する計画である」と述べた。これに対し議員は、具体的な施策や市民の理解を深める必要性を強調した。
消防団の活動については、内田議員が質問を行い、特別点検や消防操法の重要性を指摘した。市長は、消防団員の数が減少していることに懸念を示し、その活動を支援する必要性を訴えた。数名の新入団員があったものの、依然として人材確保が大きな課題であると認識している。さらに、合同で行われた特別点検については、今後も継続し、消防団の士気を高めていく方針であると説明した。
公園管理については倉林益代議員からの質問があった。市内の児童公園において適切な管理が行われていないことに対する不満の声が寄せられていることを指摘し、指定管理者制度の見直しや地域住民の参加を促進する必要性を訴えた。市長は現行の管理制度が市民サービスに一定の成果を挙げていると述べつつ、今後も地域の協力を得ながら、公園の維持管理に努める考えを示した。
道の駅構想についての質問もあり、農業振興との連携が議論された。市長は交通の要衝である本庄市が、地域振興の一環として道の駅を設置することに期待を寄せ、その準備を進めていると述べた。企業とのマッチングや地域資源を最大限に活用するための戦略的な方向性が必要であると認識している。
教育関連についても質問が相次ぎ,地域移行に向けた部活動の指導者確保に関する現状が説明された。地域指定の職員が中心となって進める施策であり、学校の実情に応じた人的リソースの充実が求められる。
最後に、栗田議員は市民の声を反映させるための地域担当職員制度について提案し、市長もその必要性を認識していると答弁した。今後、市民参加を促進し,きめ細かな行政サービスの提供が期待される。