令和2年3月19日に開催された羽生市議会では、一般会計予算の承認が行われた。特に議案第1号として提出された令和2年度羽生市一般会計予算が重要な話題として扱われ、様々な質疑応答と討論が行われた。
一般会計予算については、合計185億3,000万円が計上され、さまざまな施策に対する予算配分が決定されている。議案に対する質疑では、特定の支出増加や新設計画への反発意見が相次ぎ、その中でも特に注目されたのは、GIGAスクール構想であった。
GIGAスクール構想は、児童・生徒に1人1台のタブレット端末を整備するもので、計画総額が5億円を超えるとされ、賛成と反対の意見が交錯した。「教育のICT化が進む中、羽生市が後れを取ることはできない」と賛成する議員が述べた一方、急な予算増に「本当に必要な投資か」と懸念の声も上がった。
また、部落解放運動団体への補助金について、「近隣の市では同様の補助金を廃止する自治体が増えている」と指摘された議員もあり、予算を見直す必要性が強調された。このテーマは特に、財政の健全化を求める議論の中で大きな位置を占めた。
さらには新型コロナウイルス感染症への対策として、市としての迅速な対応が求められていることも話題に上がった。市からの案内を通じて感染防止策が講じられ、多くの市民がその必要性を感じていることが議員から伝えられた。
議案の採決においては、ほぼ全ての議案が賛成多数で可決。この結果、羽生市の新年度における行動計画が定まることとなり、市民サービス向上に向けた一歩が踏み出されたといえそうだ。